「台湾建国百年」を記念して、私の句碑「天空に一人佇み月朧」が2012年6月に国立高雄第一科技大学のキャンパスに設置された。2012年夏に同大学を訪問した後、東北アジア最高峰の玉山に登ろうと考えた。HPを見ると宿泊施設「排雲山荘」が改修中で今は登山できないと。
9:55登山口を出発し、モンロー断崖、前峰(3239m)登山口を経て12:40昼食をとる。すれ違う台湾人とジャイオー(頑張って)、加油(お疲れさん)、メイメイ(可愛い)と言葉を交えながら楽しく歩いた。現地に住む日本人は「上の方は時雨れて寒かったですよ」と。 16:25 排雲山荘(3402m)に到着した。登山口から6時間半である。途中脚を攣った女性がいたがテーピングをしよく登った。6年前キリマンジャロ登山の時購入した靴底がパクパクと。耐用年数を超えていると言われ粘着剤で仮補修した。92名収容の新しい宿舎で設備は整い、日本人に合う料理(ご飯、味噌汁、豚料理など)が出され嬉しかった。台中に住む女学生にアルバムを見せたら国立高雄第一科技大学をよく知っていた。
山荘で働くアルバイト学生たちと玉山の大きなポスターを背に写真を撮った。夕食時、ワインと酒、ビールをちゃんぽんで飲んだ。外気温は0.5℃と寒い。19:00寝袋に入り、アラームを2:20amにセットし寝た。しかし、いびきで目が覚めた。21時、23時、0時、1時…なかなか寝られず、ついに起床時間に。 11月20日(水) 2:20起床。3:25出発した。40分程したら気分が悪くなり3回吐いた。酒ちゃんぽんと睡眠不足…。だんだん明るくなり岩場となった。ストックを置いて黙々と登り、6:03 ついに登頂した。
ヤッター!歓声が沸いた。最後は苦しかったが登頂できた。富士山より200m程高いが高山病には悩まされなかった。昨年亡くなり登頂を楽しみにしていた仲間の写真を掲げ、「来たぞ!見えるか!」と泣きじゃくるリーダー。参加者の最高年齢は75歳で平均年齢は70歳だ。風が強く―3度と寒かった。
6:30 下山開始した。8:30排雲山荘に到着。展望台で小休憩。鳥が餌を求めて近寄ってきた。ガイドに聞くと、玉山登山は5月、7月、11月がベストシーズン(乾期)だと。13:15 登山口(駐車場)に到着した。東浦温泉で風呂に入り食事をとり18:00東浦温泉を出発した。時速110kmのスピードで高速を走り予定時間の22:00に台北駅に到着した。ありがとうみなさん! 三浦恭志氏(京セラ台湾所長)がカラオケができる店に連れて行ってくれた。閉店時間まで玉山登山や台湾の話をし、ダンスやカラオケを楽しんだ。 11月21日(木)9:30 台北から空港行きバスに乗る。20℃汗がぽたぽた落ちた。市内はバイ ク優先だ。60秒の信号の間にバイクが車の前に並び、信号が変わると一斉にバイクが飛び出す 。台北の名物風景だ。車はトヨタが多い。新婚さんの赤いリボンを付けた車パレードも。台湾ではバ イクが売れるなあと思った。私の乗るヤマハ125ccは日本製から台湾製になった。空港では日本ハムファイターズの陽岱鋼の大きなポスターが…。 12:30 空港を出発。私の隣の台湾女性と話をした。毎年日本を訪れるのが楽しみで、今まで北海 道や東京などを訪れ、今年は大阪・神戸を訪れ有馬温泉にと。訪日外国人は台湾が2位である。 今回台湾を訪れて、物価が安いなあと思った。地下鉄が 30元(100円)。ガソリンも1L100円。 日本の売りは、温泉、和食、きめ細かな「おもてなし」かな。そして昨年、世界遺産に登録された富士山かな。日本に住む台湾留学生と富士登山バスで一緒になった。今まで日本百名山を1つも登っていないのに、最初に「富士登山」に挑んだのも世界遺産の威力かな。 |