だいごのじまん


シンガポール 3泊4日の 家族旅行

   今年( 2015) は結婚44周年。5/30の結婚記念日に、妻に以前行きたいと言っていたシンガポール旅行を誘ってみた。愛子も行きたいと言うので休みがとれる6/23(火)〜26(金)に決定した。宿舎をAグレードのオーチャードホテルシンガポールとした。ガイドブックを買い愛子に行きたいところを調べさせた。植物園、マリーナベイサンズ、ナイトサファリ…。



   6/23(火)午後7:11醍醐駅発の地下鉄に乗り、7:45京都駅発はるかに乗り、9:30関空で搭乗手続を終えた。夕食をと思ったらほとんど閉店。「かど家」で食べ10:55搭乗した。シンガポールは人気コースなのか一杯の人であった。韓国がMARSなどで敬遠され安心・安全な国シンガポールへ。昨年の同国の外国人旅行者2500万人の内36%が日本人だった。

   6/24(水)チャンギ国際空港に午前4:40に到着した。空港の銀行のレートがいいと聞き3万円両替した。31,900シンガポールドル受けとったので、1S$=94円、ほぼ100円だった。未明で人少なく入国検査は直ぐ終り税関もNo Check。着後35分で空港の外に。JTBの他の客は2人、オーチャードホテルに6:00到着。部屋は空いていたので2時間仮眠した。

   8:45市内観光の迎えのマイクロバスが来た。植物園「国立蘭園」に9:00入園。ランやブーゲンビリヤ、プルメリアなど熱帯植物が京都の植物園とは違い生き生きとしていた。次にアラブストリートのサルタンモスクに。マレーシアと違ってイスラム教徒は16%と少なくスカーフをしている女性は余り目立たなかった。礼拝は6回に分け5:33,8.53…と分刻みだ。礼拝は5分程。半袖の日本人女性は大きなガウンを、半ズボンの男性はぶかぶかのスカートを着て見学と厳格であった。西に向って礼拝(メッカ)。シンガポールからは北西だ。インド寺院やチャイナタウンも見学した。


マーライオン公園

   マーライオン公園に到着。リーアンコー前首相が埋立地(2002-2006)の完成後、マーライオンの位置をマリーナベイサンズホテルが見える今の場所に変えた。同ホテルの最上階には舟型のプールと奇抜な設計で一躍有名になった。建築デザインでこんなにも観光客を集められるのかと感心した。ガイドのJimmy曰く「シンガポール住民はマレー人15%、インド人8%、中国人65%、日本人3万人と圧倒的に中国人が多い。多くの人が公団住宅に入っていたが、景色がよい、地震がない、台風がないので金持ちの中国人がたくさん来た。2000年から古い住宅を壊し新しい30階建ての高層住宅に。地上げ代2億円貰った人も。ベイサンズホテルを中国人はキャッシュ前払いで予約、ほとんど埋まってしまう。中国人は金持ちで存在感が高い」とバスの中で説明。2050年頃には中国がアメリカを抜き世界一になるという予測も。日本は「失われた20年」で存在感の薄い国になった。10億人の中国と1億人の日本。今後中国は金に物を言わせてどんどんゴリ押ししてくるだろうなあと思った。



   ナイトサファリ観光とアニマルショーを観賞した。ナイトサファリは広大な敷地をトラムに乗って自然な環境で飼育されているライオンやトラ、ワラビ―など世界中の130種類の動物を夜観察する「闇夜のジャングル探検」だ。トラムの出発が午後6:30から1時間毎。最終トラムが10:30で閉 園が午前0時、夜だけオープンする珍しい動物園だ。入口中庭では吹き矢など部族のダイナミックな火の踊りが拍手喝采を浴びていた。シンガポールの人は普通に英語が話せる。 「アニマルショー」の会場ではボアヘビを観客の首にかけたり、カワウソがゴミの分別を……。小1-2年の男の子が前に出て、司会者の英語で早口で喋りまくる質問にNo,Yesと答えて笑いを誘っていた。英語苦手の日本人は…。

   日本は午前5:30には明るいのに、ぼぼ赤道直下のシンガポールは7:00が日の出、8:00までうす暗くて寝ていた。緯度が高い国ほど夏は朝早く夜遅い白夜となる。反対に緯度の低いシンガポールは昼が短く夜が長い。ショッピングも10:00まで多くの店は開いており、若い女性がたくさん見られた。

   ホテルに戻ると「結婚記念日おめでとう」と、ケーキが届けられていた。何という心配りかと感心した。



   6/25(木)午前中自由行動。地下鉄でマリーナ・ベイ・サンズへ。料金3人で5.4 S$=540円、一人180円と安い。機械に10 S$札を入れても切符は出て来ない。両替の職員がいた。日本の機械を導入したら…。

   最旬スポット、マリーナ・ベイ・サンズ(marina bay sands)地上200m 57階展望台(大人22ドル、シニアー20ドル)に一気に上がった。スカイデッキからシティ、マーライオン、フライヤー、ガーデンズ・バイ・ザ・ベイを見下ろせた。前に座ったイギリス人夫妻と話しをした。「娘はドバイ、息子はシンガポール、自分達はタイに住み子供達に会うのが楽しみで。10年間ここの石油会社で働いていた。平凡な海だったが、2004年に埋め立て開始、2009年に完成したマリーナ・ベイ・サンズ。3つのホテルタワーが傾斜しその上に舟型の展望台(宿泊客のみの屋上プールあり)という奇抜な最先端設計で脚光を浴び、シンボルのマーライオンも「風水」で目立つ対岸に移設、多くの外国人観光客(年2500万人)が訪れ大変貌した」と目を細めた。


   次に、すぐ横にある世界最大のガラス温室「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ」に行った。美しい熱帯植物、ウツボカズラの群生、人工の大きな滝が人気を集めていた。プルメリアなど熱帯植物は魅力的でシャッター押しまくり!

   日中は28℃、80%とやや蒸し暑い。ホテルに戻りシャワーを浴び、3:30迎えのマイクロバスを待つ。 シンガポールフライヤー(観覧車、設計者黒川氏)や屋根なし二階建てバスで市内観光した。市内の至る所で高層住宅、ビルが建設されていた。 若い人が目につく。


    黄昏時リバークルーズに乗った。ベイフロントで下車し、屋外庭園を見に行く。妻が「マリーナ・ベイ・サンズ上空にドローンが…」と指さした。操縦していた青年と話しをした。「15回程飛ばしている。許可はいらない。香港で1000ドル(約10万円)で買った」と。 300m上空から撮った写真を見せてくれた。鮮明に撮れていた。ドローンを下ろしたら人だかりになった。再度飛ばそうとしたら電波が……と。 「祇園祭では禁止」とあったが、今後至る所で飛ばされるだろうなと思った。 

   ベイ・サンズのプロムナードをウインドウショッピングしていたら、カジノがあった。「パスポートと出国カードをご持参下さい」と。外国人相手のカジノだ。今日本で議論されているカジノ法案、世界のお金持ちがお金を落としてくれるんなら…。運河を作り舟で遊覧する粋なアイディアも。ルイヴィトンやモンブランなど世界の有名な店が出店していた。ラーメンや日本食も列ができ健闘していた。



    「豊かな自然、地震がない、台風もない、治安よし、安全・安心な国」というイメージで、金持ちの中国人を引き付け、30階建てのマンションを建設し大変貌。若い人が多く地下鉄のエスカレータも日本より早かった。 ユニバーサルスタジオやメガジップなどアトラクションが多く人気を博していた。「独立50周年記念」(8月9日)のシンガポール。これからまだまだ発展する若い国だと思った。 同時に、日本もオリンピックを前に魅力的なSuper Planで、アイディアを出し観光客を呼び込んで欲しいと思った。日本人は1億2千万人もいる。知能の高い、礼儀正しい、もてなし意識の高い人たちがいる…。 機上から日没のいい写真が撮れた。

シンガポール航空は関空に、午後9:30予定時間に到着した。後ろに座っていた神戸の小学校と姉妹提携しているオーストラリアの5-6年生9人が先生や保護者と下りた。入国検査では日本人の方が3列で外国人の方が4-5列で一杯だった。外国人観光客の多さをこの目でしかと確かめた。税関も直ぐ通過。10:00にはJR関空駅に着き、10:15発の「はるか」に乗れた。最終便だからお客は一杯で6両目にやっと座れた。京都駅に23:32着(1時間17分天王寺と新大阪のみ)。山科までJRで行き地下鉄の最終列車に間に合った。